父が亡くなって10年近く経った頃、実家で一人暮らしの年老いた母の介護ベッドを設置するため、父が残した遺品の整理をし、箪笥や収納家具を減らす必要に迫られました。

下着類のみ処分されていましたが、洋服や趣味関連の品物は、そのまま手つかずで放置されたままでした。

大量のレコードや写真雑誌や書籍などすべてを廃棄し、箪笥と書棚などの家具を3つ処分する事ができ、無事に介護ベッドを設置する事ができました。

父が残したこの程度の遺品処分をするだけでも、非常に大変な作業で、母に万が一の事があった時に、すべての家具や家電を処分する時の事を考えると、とても自分達だけでは無理な事を痛感しました。

収納の中身は自分達で時間を掛けて処分できても、最後に残る大型の箪笥や収納や家電などは、不用品回収業者さんにお願いせざるを得ないだろう事を痛感しました。

実家が近くの私でもこう感じるのですから、実家を遠く離れて暮らす人の場合には、時間を掛けて箪笥や収納の中身を処分する事もできず、遺品整理を行うには遺品整理会社に頼らざるを得ない事が良く分かりました。

我が家は実家以上に物が溢れており、後々の事を考えると、終活として少しづつ断捨離をして行く必要性も感じました。

引越し時に窓から引越し業者さんに入れてもらった2階や3階の大型家具などを考えると、その処分時にも同じような作業が必要となり、自分の息子や娘に苦労を掛ける事になるのだろうと、気が引ける想いもします。

少子化と核家族化の中で、遺品処分には遺品整理会社の重要性が益々増大する事を垣間見た経験でした。